研究テーマ
「なぜ夫とは何度も同じことでぶつかるのか。」
その答えを探していたら、実は夫ではなく、自分自身のことを深く知ることになりました。
以前の私は、自分をINFJだと思っていました。
でも、認知機能を学び、自分と向き合い続けた結果、「私はINTJなんだ」と腑に落ちた瞬間がありました。
すると、結婚してから7年間感じ続けていた夫への違和感が、まるで別の景色のように見え始めたのです。
背景
結婚して7年。
夫のことは大好きだし、一緒にいれば自然と笑っていられます。
私にとって夫婦は、一番安心できる居場所です。
それなのに、ずっと拭えない違和感がありました。
夫は優しい。
でも、大切な話になると急に他人事のように感じる。
生活のこと。
将来のこと。
そして長く続けてきた不妊治療のこと。
私は「二人の問題」として必死に考えているのに、夫はどこか一歩引いているように見えてしまう。
そのたびに、
「なんでそんなに危機感がないの?」
「もっと先のことを考えてよ。」
そんな気持ちが積み重なっていました。
考察
その違和感の正体が見え始めたのは、公式のMBTIセッションを受け、ユングのタイプ論(認知機能)を学び始めた頃でした。
ただ、その時点ではまだ自分がINFJなのかINTJなのか、正直よく分かっていませんでした。
どちらの説明にも「分かる」と思う部分があり、一方で「何か違う」という感覚も残っていました。
転機になったのは、その後仕事を辞めたことです。
無職になり、自分と向き合う時間が一気に増えました。
ブログを書き始め、身体のことを研究し、人間について考え続ける。
そんな生活を続ける中で、自分の思考を客観的に観察できるようになっていきました。
また、1日の時間割を作ってやりたかったことをこなしていくことに喜びを感じていました。
そしてある日、親しい友人から何気なく言われた一言がありました。
「あなたはTe(外向的思考)が強みだと思う。」
その言葉をきっかけに、自分のこれまでの行動や思考を改めて振り返ってみました。
ブログを書き続けていたこと。
時間割を作ることが楽しかったこと。
「どうすれば実現できるか」を考え続けていたこと。
すべてが一本の線でつながりました。
「あぁ、私はINTJだったんだ……。」
ずっと微妙に噛み合わなかったピースが、一気にはまった感覚でした。
その視点で夫との関係を振り返ると、今まで理解できなかった出来事が、次々につながっていったのです。
私の思考は、未来の全体像を描き、その未来を実現するために何が最も合理的かを考える方向へ自然と向かいます。
一方、夫は何よりも自分の価値観や気持ちを大切にしながら行動します。
同じ出来事を経験していても、私たちは見えている世界そのものが違っていました。
私は5年後、10年後を見据えて、
「その未来のために、今何をするべきか。」
を考えます。
効率よく。
無駄なく。
最短距離で。
一方の夫は、
「今の自分はどう感じているか。」
をとても大切にします。
だから私が立てた計画を、「今日は気分じゃない」と自然に変更できる。
当時の私は、本気で理解できませんでした。
「何言ってるんだろう。」
「未来のために今やるべきことがあるでしょう。」
そう思っていました。
でも認知機能を知ったとき、衝撃を受けました。
「合理性を最優先に考えない人が、本当にいるんだ。」
私にとって当たり前だった考え方は、世界共通ではなかったのです。
そして、ある出来事を思い出しました。
私が未来のために、自分を削って走り続けていた頃。
夫は何度もこう言っていました。
「 しんどくないの?もっと自分のこと考えたら?」
当時の私は、
「また現実逃避してる。」
そう受け取っていました。
でも今なら違います。
夫は、私が置き去りにしていた「心」を見ていました。
私は未来を実現することに集中するあまり、
「私は今、本当はどう感じているんだろう。」
という問いを後回しにしていたのです。
私は未来を見せようとしていて、
夫は心を見せようとしていた。
伝えようとしていたものは、お互い「優しさ」だったのです。
仮説
ユングは、自分とは異なる心の働きを持つ存在との出会いを、「個性化(統合)」へ向かう大切な過程として考えました。
私はこの考え方に、とても納得しています。
私は未来を実現する力が得意です。
夫は心を守る力が得意です。
どちらが正しいという話ではありません。
違う世界の見え方を持っているからこそ、自分一人では気づけない視点を受け取ることができます。
「合わない人」は、自分と対立する存在ではなく、
自分がまだ十分に使えていない心の働きを教えてくれる存在なのかもしれません。
今回わかったこと
私は長い間、
「夫は冷たい人なんだ。」
と思っていました。
でも違いました。
夫は私とは違う世界を見ながら、私を大切にしてくれていただけでした。
もちろん今でも、
「もう少し未来を見ようよ!」
と思う日はあります(笑)。
そして夫も、
「もう少し肩の力を抜いたら?」
と言います。
きっとこれからも、完全に分かり合える日は来ないでしょう。
でも、それでいい。
同じ景色を見ているようで、実は見えている世界は違う。
だからこそ、お互いに新しい景色を見せ合える。
私は今、人間関係とは「同じ人」を探すことではなく、違う世界の見え方を持つ人と共に生きる研究なのだと思っています。
次回の研究
今回の記事を書きながら、新しい疑問が生まれました。
「MBTIの4文字だけで、自分を理解したつもりになっていないだろうか。」
私自身、INFJだと思っていた時期がありました。
でも認知機能を学び、自分自身を観察し続けたことで、INTJという理解にたどり着きました。
次回は、「4文字のMBTI」と「認知機能」の違いについて、私自身の体験を交えながら研究してみようと思います。
